2019年11月04日

天王星の衛星

天文小ネタ集@です。10/28に衝となった天王星を撮ってみました。


とはいっても木星や土星と違い、表面の模様が写るわけでもなく輪も当然写らないので、狙うのは天王星の衛星です。天王星には現在27個の衛星が見つかっているようですが、手持ちの機材で確認できそうなのは5大衛星といわれる5つの衛星のみです。以前海王星のトリトンを写したときは20cm f800mmにエクステンダーを装着したデジイチを使いましたが、今回はCMOSカメラで撮りました。


ura4.jpg

2019/10/31 21:19:28〜(JST) R200SS+2.5xPowermate ASI290MC EM200でノータッチガイド SharpCap3.2 Gain249 Exp4.07
ステライメージ8でダーク処理、20枚コンポジット ステラナビゲータ10の星図を使用し作成


ミランダが写らなかったのは残念。本体が明るく写りすぎなようですが、露出を絞ってもたぶんダメだったでしょう。


地球や火星・木星など、太陽系の惑星はほぼほぼ公転面に直角に近い自転軸を持っており、地球から観測する場合いつも惑星の横っ面が見えていますが、天王星の場合は公転面に対して98度傾いており、そのため天王星の北極や南極が正面に見えるときがあります。衛星についていえば、天王星を中心に同心円状に軌道が見えるということですね。衛星の名前については妖精王オベロンやその妃ティターニア(タイタニア)、パックなど女神転生ファンの自分には懐かしい、シェクスピア系の名前もついています。
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2019年10月12日

Orion Nebula

10/4の夜は本当にひさしぶりに快晴となりました。最後にガイド撮影をしたのが5/29だったので、実に4か月ぶりという事になります。



この夜は一人で美星町の星空公園駐車場に行くことにしました。最初はアンドロメダ座にあるNGC891銀河を撮ろうと思って機材をセットしていましたが、なんとガイド鏡を本体に付けるための脚がありません。ブランク期間が長すぎて、持っていく道具が揃ってないのに気付かなかったようです。さあ大変。



取りに帰るにしても往復2時間かかるので、それじゃ撮影時間が無くなってしまいます。ノータッチガイドで短時間多数枚撮影にしようかとも思いましたが、この5cm 200mmのガイド鏡、R200SSの5cmファインダーを抜けば取り付けられるんじゃないかとやってみると・・・ガタガタしますが入らないことはない感じ。ゴムパッキンをはめ、固定ねじをいっぱいに締めるとなんとか固定できました。でもガイド状態をみると銀河撮影用の1.4倍テレコンを装着した状態ではガイドミス連発で使えません。じゃあということで、コレクターPHのみ付けてf=760mmでM42オリオン星雲を狙ってみました。


M42.jpg

R200SS+コレクターPH EOSkissX3(SEO-SP2) EM200Temma2 M-GEN+5cm200mmでオートガイド ISO800 300sec 7枚、120sec 2枚、30sec 2枚をSI8でコンポジット、ダーク・フラット処理 PsCC 75%にトリミング



総露出時間が少なく、単発では露出オーバーぎみ。多段階露光も意味なく星雲の淡いところを表現できません。どうせ大した画像にはならないので、シャープネスをいっぱいかけた上で75%に拡大トリミングしてみました。全体的にはむかし銀塩写真でよく見た、古い感じの仕上がりになった気がします。




posted by Northerncross at 12:00| 岡山 ☀| Comment(0) | 天体 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月01日

海王星のメタンを検出

最近は観測ネタばっかりです。


すっきり晴れたら星野撮影でも撮りに行こうと思っているんですが、とにかく今年の天気はひどいです。本当に晴れません。仕方ないので観測のまねごとでもしようかということに・・・こういうのはデータ取りが比較的短時間でできるし、薄雲や少々の光害や、月明りがあってもどうにかなるんですよね。


9/11が衝だった海王星、画像は海王星のスペクトル解析画面を加工したものです。

NEP.jpg

RSpecの画像を加工 ED80Sf ASI290MC+StarAnalyser100 SharpCap3.2 Gain349 2.3sec ステライメージ8でダーク処理 30枚コンポジット 


明るさは8等級なので、肉眼で見ることはできません。望遠鏡を使っても遠すぎて小さい点にしか見えませんが、とてもきれいな青色をしています。ただこの画像では残念ながら青く写っていません。


吸収スペクトルの部分に縦の補助線が何本か入っていますが、これは海王星の大気にメタンが含まれていることを示しています。メタンガスといえばヘドロとか、牛のゲップや糞尿に含まれる温室効果ガス、みたいな感じであまりきれいなイメージはありませんが、そのメタンによって太陽光が一部吸収される結果、このような深く美しい青色になるということです。太陽から大変遠いため、-200度以下の極寒の世界です。


こういった観測結果は、当然ながらすでに多くの研究がされて分かっている内容です。じゃ何のためにやってるの?と思われるかもしれませんが、たとえば他人が撮った美しい写真より、多少下手でも自分が撮った写真のほうが愛着があるのと同じ、自分で集めたデータから結果が分かると、本当にそうなんだな〜という実感が湧いてきます。今回は口径8cmの小さな望遠鏡を使いましたが、手持ちの機材でどこまで詳しく観測ができるのか、その挑戦が面白いということもあります。趣味ですからね。

これからもちょいちょいこんなことをやっていく予定です。でもスカッと晴れて欲しい・・・。
posted by Northerncross at 19:00| 岡山 🌁| Comment(0) | 観測 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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