2017年02月21日

シリウスとカノープス:(比較明合成)

おおいぬ座のシリウス(写真上の明るい星)と、りゅうこつ座のカノープス(写真下の山際の星)を写した写真です。

IMG_9355-38 3.jpg

カノープスは南中高度が低いためお目にかかるのがなかなか難しい星で、運良く見ることができた者には長寿が授かると言われています。


写真は昔からよくある、星が日周運動によって光跡を描いている様子を写したものですが、かつてのフィルムカメラのようにシャッターを開きっぱなしにして放置して撮影したものではありません。



IMG_9345 3.jpg

今度の写真は星が点状に写っています。一見先ほどの写真とは別物ですが、実は両者は同じものです。


まあそれはちょっと言い過ぎとして、正確にいうと下の点状の写真を何十ショットか重ね合わせたものが上の写真です。比較明合成という手法ですが、今回は30秒の固定撮影の画像を18枚合成してあります。ステライメージというソフトで画像を作成中の様子がこちら

無題2.jpg

あまり鮮明ではありませんが、星が点線になっているのがお分かり頂けるでしょうか?30秒露光し、次の写真に移るために一旦シャッターを閉じたわずかな時間が黒く残っています。


なんでわざわざこんな事をするのかというと、デジタルカメラにはフィルムカメラには無かった「ノイズ」という問題があるためで、あまりに長時間露光をすると赤や青の点々が写真一面に現れ、ひどい有様になってしまうからです。


星が点状に見える写真にも少なからずノイズは出ていますが、合成するとそのノイズを平均化できるのでザラつきのないスルッとした画像になるメリットもあります。2つの写真の山肌などの背景を比べて頂くとわかると思います。


比較明合成はホタルの写真なんかでも使う比較的メジャーな手法です。星の写真でもよく使われるのでたくさん撮って極めていきたいと思います。
posted by Northerncross at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 天体 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする