(その1からの続き)
さて、当日狙った天体は以下のとおりです。
使用機材:Vixen ED80Sf スーパーポラリス赤道儀 SharpCap pro v3.2.5892
リアルタイムでダーク引きはできるようになっています。モノクロ画像は全部処理していますが(10枚)カラーは引いたり引かなかったりしています。
上:ASI290MM IDAS LPS-P2 Gain450 8sec 82フレーム(656秒)
中:ASI290MC IDAS LPS-P2 Gain500 15sec 21フレーム(315秒)ダーク引かず
下:ステライメージ8でLRGB合成したもの。画像処理なし
もたもたしてるうちに高度が低くなり、カラー画像が貯まるころには望遠鏡がほぼ水平になってました。赤経方向の追尾が悪く、そのため画面上下が暗くなっています。まあSPなんで仕方ない部分もありますが、それはともかくカラー画像のなんとスタックしにくいことか。黒レベル閾値をガンガン下げてどうにかまとまりました。それにカメラを替えてピントを合わせ直すのにもけっこう時間が掛かってしまいます。
次の日の帰宅途中の道の駅でLRGB合成処理をしましたが、これ、ちゃんと合成できてますか?何か裏表が違うような・・・
上:ASI290MM ZWO UV/IRカットフィルター Gain500 16sec 65フレーム(1040秒)
中:ASI290MC IDAS LPS-P2 Gain500 15sec 32フレーム(457秒)ダーク引かず
うみへび座のフェイスオン銀河。モノクロ画像の解像度は高く、8cmの筒でよくやったと思います。その1で書いたようにお父さんの双眼望遠鏡でいろいろ見せてもらっていたので、露出時間が長くなっています。やっぱりある程度は時間かけないといけないんだな。
その半面カラー画像の質は悪く、とりあえず渦を巻いているのがわかるだけ。総露出時間が足りていないということでしょうが、ここでもなかなかスタックの枚数が稼げず苦労していました。
上:ASI290MM UV/IRカットフィルター Gain450 20sec 41枚(820秒)
下:ASI290MC LPS-P2? Gain450 15sec 100枚(1500秒)ダークあり
モノクロはまずまずですが、かなり流れているようです。ちょっと追尾が悪すぎるかも?カラー画像は相変わらず。この辺りから仕事の疲れが出てきたのか、カラー画像にフィルターを付けたかどうか覚えていませんw 多分LPS-P2だったと思うんですが・・・光害は無いんだし、こちらもUV/IRカットでよかったのにと今になって思います。たっぷり露出時間を掛けていますがその割には弱々しい感じ。
あと上のM83も同じですが、モノクロ画像とカラー画像の方角が合っていません。何やらグダグダの様相を呈しております。
ASI290MC ノーフィルター Gain500 20sec 27枚(540秒)ダークあり
どうにか枚数を稼ぎ、遠目には多少まともな感じになりました。ノーフィルターのため、豚まんのように膨れ上がった星像になっております。ここで新入りのQBPフィルターを使い、フィルターごとの比較をする予定でしたがすでに集中力は切れパワー低下、またの機会に、ということになりました。
上のすべての画像は exactly as seen(パソコン画面の見たまんま画像)で残しています。普通ならfitsファイルで各コマを保存して自宅でダーク引き、コンポジット、その後画像処理をするもんだと思いますが、今回はあえて現場での処理後の画像をそのまま使っています。LRGB合成もモノクロ画像1枚、カラー画像1枚の合成です。
というのも、電視観望の本来の目的はやっぱり観測地での観望であって、画像は結果報告で十分な気がするからです。そもそも今の自分の機材では改造デジイチにも及びませんしw。観測地でのパフォーマンス発揮に集中し、記念(ブログのネタ?)として優良可の「良」ぐらいの画像が残せたらそれでいいんじゃないでしょうか。とりあえずまだ「可」もあげられませんけど。
カラー画像がうまくスタックできないのは大問題です。一般の方が対象の観望会では、やっぱりカラー画像で楽しんでいただきたいので。テストできなかったフィルターワークも含め、全然勉強が足りませんね。「ほしぞLoveログ」をしっかり読ませていただくことにします。
一方、自分一人の時や経験者が集まっての観望会ではモノクロ画像の方がそれなりに細部まで表現できるので面白そうです。カラーカメラに付け替えるのも手間なので、フィルターホイールを取り付けてL,R,G,Bそれぞれ残してみても面白いかも。うまくいくのかな?次回は20cm反射を持って行くことにします。
例のお父さんはもう寝てしまいました。南東の空には木星と火星が仲良く並んでいるのが見えます。今日もいい天気でしょう。
遠くからは、夏の到来を告げるホトトギスのさえずりが聞こえます。
ここで、今回のもう一つの目的を決行することにしました。ストーブに片手鍋をかけ、お湯を沸かし、サッポロ一番みそ味を投入。残しておいたウィンナーも放り込みます。できあがったラーメンはパソコン画面に映し出された天体を眺めつつ、鍋のまま食べました。
いやーうまいなー。
汁がパソコンに飛ばないように気を付けて食べないとね。
七味と生卵持ってくれば良かったかな。
posted by Northerncross at 23:10| 岡山 |
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